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| 懐かしのメロディー -----2004/10/29----- アメリカ旅行中のNoonさんと久々に再会しお茶をする。元気そうでなにより。尽きないおしゃべりに花が咲く。おっちゃんも連れていって、初めてのご対面。ふと、空を見上げると月食だった。 帰宅後、だんなさんともども、紅茶と月食のせいかぜんぜん眠くならず、興奮気味にお互いが小学生くらいだった頃の懐かしの歌謡曲の話題で持ち切り。昔の聖子ちゃんの曲には名曲が多いよねーと言っては「Sweet Memories」を熱唱。小林明子さんの曲、題名は忘れたが、ピアノで弾き語れたなーといってはまた熱唱。お互い同年代なだけにその手の話題に共通点が多い。この辺の懐かしの一曲を今度ライブででも歌おうかなあ、とか言いながら、夜も更けて、いつのまにか寝てた。 |
| 今のニューオリンズ音楽
ちょっと考 -----2004/10/27----- 日本の一部のジャズ評論家さんによると、ニューオリンズのジャズは死んでるのだそうだ。そういう人の頭の中にはニューオリンズ=トラディショナルジャズという図式があるようで、大昔のジャズという印象のまま止まっているというのだろう。ところが、それは現状を見る限り大間違いだと思う。 トロイアンドリュースという、将来とんでもなく大物になりそうな18歳のトロンボーン兼トランペット奏者をはじめとして、できる若手奏者のフレーズの中には、例えトラッドの曲であってもモダンの要素がどんどん織り込まれていっている。このいい具合なトラディショナルとモダンの織り交ざり、これが実は今のニューオリンズ音楽の面白みなのだ。 ニューオリンズは、アメリカでも唯一音楽にビジネスが入り込んでいない地域といっていい場所だ。これは、悲しいかなミュージシャンの社会的地位が上がりにくい原因にもなっているが、その分音楽の面白みが真空パックされて風化せず、伝統と新しさが時を経て自然に混合し、心意気が代々受け継がれているというメリットにもつながっている。管楽器奏者のレベルの高さと肉体のタフさは、間違いなくセカンドラインの文化から来ているのだと思う。(ニコラスペイトンなどの世界的奏者も、もともとセカンドラインで演奏していた)。何時間も毎週のように超大音量で演奏しながら街を練り歩くのだから、自ずとタフになるはずなのだ。音量がとにかくデカくて音質にインパクトがあるほど魅力的、というニューオリンズでの価値観はこういうストリート音楽の文化から来ている。今のブラスバンドの若者たちが好んで聞く音楽は、ヒップホップが主流で、セカンドラインの音楽にもその要素が色濃く見られるようになってきている。音楽は時代とともに変化し、進化するものなのだな、と思う。 |
| 週末の朝 -----2004/10/26----- ルイジアナはいまだに連日30度を超える夏日状態。週末の日中、家でゆっくりするには部屋の中が暑すぎ、たまりかねてクーラー作動する。<br><br>週末恒例、ニューオリンズ東部の小さいベトナム人街にある露天の八百屋さんへ買い物に。新鮮なアジア系フルーツや野菜がここで手に入る。ワイルドなおばさんがおおざっぱな会計をしてくれるのだが、これがかなりお安い。今日は、小さいがみずみずしい梨、柿、りんご、柑橘などの果物をたくさんと、大根、ねぎ、なすなどお野菜もたくさん袋につめて、会計のおばさんのところへ。おばさんは一ドル、二ドルととなえ始めるが、途中からかなりおおざっぱになって、9ドルで止まった。今日も安かった。果物と野菜のいろとりどりに囲まれているだけで、なんだか幸せな気持ち。よい週末の朝の始まり。 |
| うどんと
いもと 読書と -----2004/10/21----- 仕事の帰り道、友達の働く日本食材店へ寄ると、サツマイモがお安く売っていた。頭の中に、ふかしいも、スイートポテト、大学芋など次々浮かび、次の瞬間かごの中へ。お店の隣のお部屋に日本の小説貸し出し棚があるのだが、ルイジアナで一昔前に起こった「フリーズ事件」といわれた、留学生の服部君射殺事件についての本を見つけ、早速借りた。だんなさんはなぜか「積み木くずし」に興味を示し借りた。 掲示板でお知らせくださった手打ちうどんのレシピを見て、うどん熱が上がってきた私は、帰宅後、早速小麦粉をこねだした!踏んだ踏んだ!待ち時間には本を読みふける私たち。そして茹でた!うまかった!そして、また本を読んだ。次は大学芋。カラメルをからめる(!)のがうまく行かず、見た目は悪いが味はうまい!その後本を読む読む、、、そして夜は更けていくのであった。 |
| お化粧のこと -----2004/10/19----- 女性のみなさん、普段お化粧してますか?私はこちらに来てからすっかり普段はノーメークである。日本にいる時は、雑誌や街に氾濫するファッションの情報にのせられてか、お化粧はすべきものという雰囲気が街中に漂ってて、なかなか完全ノーメークの人に会うことも少なかった気がする。アメリカに来てどんな化粧水もお肌に合わず、自分で作ることにしたことをきっかけに、お化粧もしないようになった。そしたら結構調子がよいようだ。それに、表面を飾らないでいると、より本質に目が届くようになる気がする。昔何かの本で読んだ、「おしゃれやお化粧はキメすぎないこと、自分の笑顔や表情が自然のアクセサリーになるのだから」、という文章が素敵だった。 |
| カーミットライブにて -----2004/10/18----- 地元で人気トランペット奏者カーミットの、ボーリング場でのライブへ。夜も遅くからのライブにボケーッとしていたら、何やら舞台から私の名を呼ぶ声が。またもや不意打ちであるが、カーミットに呼ばれたんじゃ歌わにゃならん、と勇んで出陣。選んだ曲は私の一番好きな歌の一つWhen You're Smiling。チャップリンのSmileと共通点のある曲で、あなたが笑顔なら世界中が微笑む、という内容の歌だ。しかし、歌い出し一声で、今日は何だか調子が悪い、ということに気づく。体と声と心がばらばらな感じが最後まで続いてしまった。少々音が外れようが、歌の世界を楽しむ事ができたら、それが一番幸せなのだが、その感覚がないままに終わってしまった。その後は結構気落ちしてしまって、そこまで悪く無かったよとのだんなさんの言葉にもなぐさめられず。でも、私を舞台に上げてくれようとする地元ミュージシャンたちがいることが何よりうれしいではないか。何を気を落とす必要があろうか。失敗しても、恥をかいても、しぶとくうたい続けよう。 |
| 食の秋 -----2004/10/16----- 食欲の秋。こちらでなかなかありつけないもので、いまとっても食べたいもの。みょうが、れんこん、新鮮なお刺し身など海産物、手打ちうどん、そば、屋台のラーメン、おいしい味噌、糠漬け、白桃、二十世紀梨、などなど、、、、。あー食べたくて食べたくてたまらないよー。 |
| もっと、たくましく -----2004/10/15----- 毎週一度は研究室の会議があるが、そこで仕事の進み具合や結果について議論したりする。私はその場でどうしてもちょっと大人しめな存在になってしまっている。アメリカ人のボスは個人的には穏やかな人物だと思うのだが、特に仕事の話の時には、頑固で融通が利かないことも多く、一度スイッチが入ると顔を真っ赤にしてかーっとなることも多々。そんな姿をみながら、私は正直言って疑問を抱くこともあり、心を閉ざしぎみだったけど、そんなことで大人しくなっている自分が嫌だ。ユーゴスラビア、中国、ブラジルの同僚は自己主張すべき時はきちんと出てくる。顔を真っ赤にされつつも、平気でどんどん議論を進める同僚はたくましい。私も、もっとたくましい人間になりたいものだ。 |
| ごぶさたです -----2004/10/14----- 久しぶりの日記になりましたが、みなさんお変わりありませんか?私の方は学会でシカゴに行っていました。シカゴは風の強い街で、もう秋を通り越してすっかり冬の気配。街行く人も皮のコートなんて着たりしてました。せわしないダウンタウンのど真ん中に滞在してましたが、4-5日の滞在ですっかりニューオリンズのあったかさとレイドバックした田舎さ加減が恋しくなってしまいました。今回はカメラを忘れてしまって写真がないのです、、、ごめんなさい。シカゴでは学会の合間をぬって散歩したり、美術館に行ったりしました。紅葉の落ち葉の道を歩くと、枯れ葉のサクサク、パリパリ感が違いました。アメリカ内陸の秋はずいぶん乾燥してるんですね。気持ちよい音に調子にのって、あちこちサクサク、パリパリやりながら歩きました。 シカゴの名物、生地の部分がお皿のように厚底になってるピザも食べました。でもやっぱり、歩き回って見つけた和食やさんで食べた、ほんとーに久しぶりのさんま塩焼きとしらす大根にお味噌汁というのが何より最高でした。あー、やはり私は和食、アジア食党なのです。みなさんの秋の味覚はどんなですか? |
| UNOセッションシリーズ -----2004/10/08----- UNOという地元大学の企画で、毎週大物ミュージシャンを呼んで学生とセッションするシリーズがあるのだが、今回はランディーブレッカーがやって来るということで、一耳聴きに出かけた。ランディーさんは一見、普通のお腹の出たおじさん風だったが、トランペットを持つとやはり洗練されててよい音を奏でた。ニューオリンズのトランペットのスタイルにどっぷり耳慣れている身にとっては、ちょっと新鮮な感じがした。学生のうちからこうして大物と共演できる企画はよいことだなと思う。ちなみに入場料は5ドル。 |
| セッション -----2004/10/06----- 昨日は明け方まで眠れなかった。頭の中でセッションでの音がぐるぐるしていたから。ミュージシャンたちは、のびのびはしゃいだり冗談を言って大笑いしたり、叫んだり、そんな和やかきわまりない中でセッションは始まった。一旦演奏が始まると、ぱっと真剣な表情になり、純粋にいい音楽を作ろうとするいいムードに包まれた。自分が自分が、と自己主張する音はどこにも無く、全員がそれぞれの音を尊敬し引き立て調和しようとしている。彼らの音楽に対する懐の深さを肌で感じ、深く畏れ入った。全部終わると、ふっと体中の緊張がほどけて、涙腺もゆるんだ。ただこうして一時いっしょに演奏できたことが、うれしくてうれしくてしょうがなかった。ミュージシャンと抱擁を交わして、帰っていく姿を見ながら、この人たちには幸せになってもらいたいな、と心から思った。 |
| 体の中からすっと -----2004/10/05----- 今日は、ニューオリンズに来て以来願い続けたセッションをする日だ。ミュージシャンは2年半かけてじっくり出会ってきた素敵な人間たち。アメリカの南部の湿気と熱気の中で育ち、昔から脈々と受け継がれてきたリズムが体の中に刻み込まれている彼らの演奏と、アジアで生まれ育った私の歌が融合する記念すべき日である。ジャズでもなく、ブルースでもなく、R&Bでもない。彼らの音を聞いて、体の中からそのまますっと出てくる声で歌おうと思っている。 |
| マークさんの休日 -----2004/10/01----- トランペットのマークさんは私と同年代にして、すでに3人のお父さん。大人気奏者なのでかなりの多忙で、年中世界を飛び回っていて、家族サービスする時間も今までなかなか無かったそうだ。昨晩は初めて息子のフットボールの試合を見に行くそうで、娘二人もチアガールとして活躍するらしく、私らも見に行ってきた。広い芝生の夜のグラウンドで、黒くて小さい子どもらがちょこちょこボールを追いかける。チアガールの娘はちらちらマークを振り返って、にっこりする。秀逸トランペット奏者のお父さんとしての素顔を見て、微笑ましかった。 |
| リチャードさんを訪ねる -----2004/09/30----- お風呂に入った後一日の終わりに、ニューオリンズで一番好きなベーシスト、リチャードさん(以前の日記でおちゃんに似てると書いた人)のライブに遊びに行く。この前の夏、ウェンダルブルニアス(西郷輝彦似のおとこまえ)というトランペット奏者といっしょに日本でライブをしたんだけど、リチャードさんにとっては初来日で、大変日本を気に入った様子。いつもにこやか穏やかな人柄で、ついつい会いたくなってしまう人。舞台に呼んでくれて一曲、Bye Bye Blackbirdを歌っていると、途中からウェンダルもやってきて加わり、さらに豪華メンバーとなった。またもや至福のひと時。この地のライブは、朝から働く私には夜遅すぎるのがたまにきず。帰ってすぐベッド直行(うそ、その前にお茶漬け食べた)。 |
| おもろい医者 -----2004/09/29----- 職場の病院でほぼ毎日、研修医向けのランチ付き講義が聞ける。先日はルイジアナ州のクリニックに勤務する先生の講義があったが、これがすごく印象的だった。 ゆっくり、はっきりした口調でジョークを交えながら話し、それだけでも上手だなという印象だったところに、話の流れに関連させた手品を織り交ぜながら話をするというちょっと変わったものだった。話の最後に3種類に長さの違う紐をそれぞれ患者さん、医者の情熱と知識、薬と治療に例え、その紐を同じ長さにそろえるマジックをして、医療というのはこうあらねばならない、と締めくくった。うまい!私もこんなおもろい医者になりたいものだ。 |
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